海外旅行を計画するとき、まず最初に必要なのが「航空券の手配」。でも、初めてだと「どこで買うの?」「何を基準に選べばいいの?」と迷ってしまうことも。海外旅行での航空券は予算を左右する大きな買い物です。
旅行計画は、まず自分の希望とどれだけすり合わせられるのか、がポイントになります。
この記事では、後悔しない国際航空券の予約方法をわかりやすく紹介します。
1. 予約時までに決めておくこと
- 往復 or 片道?
通常は往復で買った方が割安。
赴任など長期滞在の場合は片道航空券も選択肢になりますが、短い観光の予定で片道航空券しか持っていない場合は、現地入国審査で許可が下りず、入国拒否をされる場合もあるので注意が必要です。
訪問国の入国に関して、「帰りの航空券を持っていること」が条件で入国許可やビザ免除となっている場合があるため、基本的には往復航空券が必要、と考えていてください。 - 直行便か乗継便か
直行便は便利だけど高め、乗継便は時間がかかるけど安いという概念が最近ではあまり感じられなくなってきました。燃油や諸税が加算され割高になる場合があるからです。加えて、国によっては乗り継ぎだけでも事前渡航申請をしなければならない場合や、最初の便が遅延してしまうと乗継便に間に合わなくなるというリスクもあります。
トータルの搭乗時間 or 航空券金額のどちらをとるか、という選択も必要です。 - 預け荷物の有無
LCCは預け荷物が有料のことが多いので、荷物の量に応じて選びます。
フルサービスキャリアも路線や運賃によって預けられる荷物数(重量)が変わります。 - パスポート
国際的な取り決めにより、予約時には「パスポート情報」「eメールアドレス」「携帯電話番号」を航空会社に知らせる必要がありますので、早めに準備しておきましょう。
また、航空券の予約時に登録する名前は、必ずパスポートと同じ綴りである必要があります。
例えば、サイトウさん SAITO / SAITOU / SAITOH など、
通常はSAITOですが、漢字の読み方のこだわりでパスポートの表記を変えていらっしゃる場合は要注意です。
2. 航空券を手配するタイミング
- 早めの予約が基本!
安い運賃帯から最初に予約は埋まっていきます。なので早めの3〜6ヶ月前の予約が理想です。 - 安くなるタイミングも?
LCCは出発日直前に値下げすることもありますが、そこまで予約をしないのは席がなくなるリスクがあるので注意が必要です。

同じ席なら少しでも安い航空券を手配したいものです。
航空券は予約時に必ず確認しておくべき航空券の規定があります。
とても重要なことなので下記の確認を怠りませんように。
≪航空券の規定(ポリシー)が、「払い戻しが可能か」「変更は可能か」≫
格安国際航空券には「購入後、変更も払い戻しも不可」という厳しい航空会社規定のものがあります。
要するに急な予定変更となっても「購入後はキャンセルしても返金が一切ない」ということです。
一般的に厳しい規定ほど安く、規定の緩い「払い戻しが無料で可能・変更も無料で可能」という航空券は金額が高くなります。
航空券を安くあげるためには、何か月も前の早い段階で予約した方がもちろんいいのですが、日程の変更が出てしまう可能性があるのであれば、少し金額をあげて少し規定の緩い「有料でも変更やキャンセル払い戻しが出来るもの」を選んでおくほうが後々困りません。
予約時にチェックしておかなければならない、大切なことです。
3. 航空券の探し方
① 比較サイトを使う



まずは日程を決めて、目的地までの直行便や乗継便でどのような便があるのか、その金額はいくらぐらいなのかを比較してみます。
複数の航空会社や旅行会社の価格を一括で比較できる便利なサイト 例:
- Skyscanner(スカイスキャナー)
- Google フライト
- エクスペディア
- トラベルコ
比較サイトでは金額表示が重要視されているため「なにが金額に含まれているのか」「変更やキャンセルができるのか」まではパッと見ただけではわかりません。航空券販売会社のサイトまで入って内容を確認する必要があります。(予約には、各エージェントの取扱手数料も別途かかります。)
また予約状況と連動して金額表示を変える仕様になっている場合もあるため、調べるたびに金額が違うということもあります。
② 航空会社の公式サイト



航空会社のホームページでも金額や内容を見てみましょう。
比較サイトで安い販売会社を見つけたら、そのフライトの航空会社公式ホームページも一度確認することをお勧めいたします。最近は航空会社公式ホームページからの直接予約者向けに独自キャンペーンなどを行っている航空会社も増えてきたため、同内容で金額が少し安かったり、サービスが良い場合もあります。
③ 旅行会社



海外旅行に行き慣れていないのであれば、旅行会社に相談することをお勧めします!
フライトのスケジュールや金額がある程度把握できたら、そのままサイトから予約を入れることもできますが、
事前にいちど旅行会社に相談していただくことをお勧めします。
渡航に関して、各国の入国条件がありこれを自身で予約前に確認しておくことは必須です。
入国できないからやっぱり旅行を取りやめようと思っても、サイトから格安航空券購入済みでそれが払い戻しが出来ない条件のものであった場合、、お金は戻ってこないからです。
旅行会社で航空券を手配するメリット
・旅行会社独自の取り扱い格安航空券がある
・航空券の変更や払い戻し、預け荷物、出発や到着ターミナル情報、乗り継ぎ時間などを含めた旅程全体の管理
・入国に関して注意しなければならない事のアドバイス
・その他、現地到着からホテルまでの移動手段や、各種現地オプショナルツアーの申し込みができる
・航空券だけでなく宿泊込みパッケージツアーのフリープランにした方がトータルで安い場合の提案が可能
③ OTA(オンライントラベルエージェント)



行ったことのある渡航先で、比較サイトで検索したOTAで航空券をサクッと購入するのも便利です。中級~上級者むけ。
検索サイトから表示されたOTAで申し込む場合は変更や払い戻し規定を確認するのはもちろんですが、海外のOTAもあるため、サポートの有無やそのOTAの口コミも調べておくと安心です。(サポートが英語しかない場合も多い)


4. 購入後の確認・注意点
- eチケットの受け取り
予約後、メールで届く「eチケット」はプリントアウトまたはスマホに保存しておくと安心。 - パスポートの有効期限チェック
多くの国では「入国時に6ヶ月以上有効」なパスポートが必要です。 - ビザや事前の電子渡航申請(ETA)の有無も調べよう
渡航先によっては事前にビザ申請や電子渡航渡航申請(ETA)が必要な場合があります。
申し込んだ旅程の確認
旅行会社などからの予約でも、購入後は搭乗の航空会社ホームページで予約内容を見ることが可能です。
また、サイトやアプリからオンラインチェックインが可能な航空会社も多いです。
・航空会社予約番号(eチケットには、航空会社予約番号と旅行会社システム予約番号が記載されています。)
・名前
で確認をすることができます。
まとめ
海外航空券を予約すること自体は、難しいことではありません。
いかに自分の予算や希望とすり合わせるか、ということを調べることが少しめんどくさいところです。
航空券予約に手間をかけたくない、渡航に必要なビザのことなどがわからない、という方は、
旅行会社に相談していただくのが、一番安心で手っ取り早い方法ではあります。



早めの行動で、安心&お得な空の旅を楽しみましょう。